愛しきものを綿で包み
あなたのもとへと届ける

年老いた母が後ろから
「どこへゆくの」と問いかける
無言でほどく娘の髪の長さと艶めきに
ほぅっと
感歎の吐息を漏らす

あの人の芽が
白くて剥き出しの雄花
海辺に煌めいているのがわかる
そこへゆき
私はただ愛し合いたいの...

わたし

カモメが空高く飛ぶように、何もかも忘れてしまいたいのに。
この湊の懐かしい空気を、いまだに貴方にも分けてあげたい。

春の風が吹きそうで吹かない忌々しさ。
四日市の空は今日も曇り。
消えそうな太陽が、自らつくりあげた雲に埋もれ
漏れそうな少しの明かりも
希望のようで疎ましいです。

期待してはいけない。

まだ…

消えない駅の光景
列車を待ち
春風になびく彼女の髪を
彼は後ろから
繊細な指で撫でた

その指で
彼は私を抱いた、
私を象り
私の身体をまさぐり
それは
彼女が十月十日に去った
あくる日のことだった

今でもあの駅のそばを通ると
あの日の春風が

あの街まで

雨につられ、心が重たくなる。
もう嘘なんてつきたくない。

明け方

バレンタインは、嫌なものだね。
他者のタイミングで想いを伝えるなんて。

2月14日

居たら侵略されるようで恐いし
居なくなればもぬけの殻
これは、愛なの?

バラ

恋にクラクラして地球が、昨日から三回転半もしている。

人間が腐るほど恋をする。
こんな生き方、大敗かもしれない。

桜が咲くころは、いつも誰かに愛されていた気がするなぁ。
今年は桜、見に行きたいな。

自分の姿なんて見えないけれど、恋人が少し教えてくれる。
自分の生き方や何を大切にしているか、を。

かたち

うまく騙されて、
それでも助かる方がマシ?
失恋後の心の治療。

本当、なんて
隠しておいた方がいいこと
どれだけ学んでも出来ない

恋をすれば

意味のある別れなら
サヨナラしたっていい
それもゆるすあなたは
本当に私を愛していたの?
神さまじゃあるまいし。

正しい別れ?

キモチが綺麗にならない、春の午後。
「春」と書いただけでつらくなるから、どうしようもないね
弱ってる

恋に疲れ

恋人に会えたら
体がなくなりそうな気がする

ときめき、爆発、そして私は殻を破る
世界が見えるよ、自分の姿も
そこまで分かっているのにまだ会わないなんて
自虐じゃない?

二人の未来

いい大人同士でいましょう。
恋愛体質の自分に言い聞かせる言葉。

距離

私をあげたい
日常に心が阻まれる
狭い部屋の隅っこで
あの人がくれた歌を聴く
私をあげたい
あの人がいなければ
今日の夕食もいらないな

出逢いの化学反応

失敗したくないけど
防備もしたくないんだ

恋へ

あなたはおとなしい子が好きだって言うけど
あなたの前だとはしゃいでしまう
ああ、また今日もやっちゃったって

片思い

街中に流れているラブソングが
すべて二人のものになる
男性ボーカリストの声が
あなたの声に聴こえて
いつでも愛をささやかれているみたい
体が熱くなる

あなたの愛は

今まで聴かなかった音楽を聴きたくなる
今まで行かなかった場所に興味がわく
今までできなかったことに挑戦できる
どこまでゆくんだろう
不安だけどこのまま
あなたとの出逢いの奇跡に身をゆだねたい

超える

あなたにはあげないよ、このパンケーキ。
私の新しい彼が
連れて来てくれたお店だもん
あなたがいなくても
私、幸せよ
何が美味しいかも
わからなくなっていても

カフェ

このまま消えてゆくのかな
きみはすべてを優しく受けいれてくれる
だけど、それだけだ
約束も何もない
あなたには彼女がいる
いくらでも包んでくれる
私のことを大事な人だと言う
だけど、それだけだ
ワガママなのかな

だから…

また今夜もベッドの中
考え続けて眠れない。
言葉なくしたらあなたと会いたい、それだけなのに。真実だから怖くなる。

午前2時

気づいたら
あなたにもらった花が枯れていた
ドライフラワーにするほど
一つの花に執着したくない

終わり

ライトでさほど暗くない夜の道をひとり走り出す
あのさ、
別に、別に…別に何でもないけどさ。
あなたに心をあげたこと
ちょっと後悔するよ
見えるようだよ
こんなほつれた先っぽ

別に

今日も空が半分に割れちゃった
また無理をした
鮮明な輪郭の半月
あなたを楽しませるために
生きているわけじゃないのに

失恋しても
私は私のものだ
ずるいあなたが言わないさよなら、を
空に投げたら
今度は地面が半分に割れるだろうか

夜空

捨てた恋
つかんだ恋
意識もしていないけれど
まだこの地球のどっかで
雲の上で
地面の下で
眠ったり飛んだりしているのかな

桜の季節に
いつも少しだけさみしくなるのは
あなたとあんなに
愛し合ったせい

さくら